札幌中小企業支援センターが、これまでに支援させていただいた企業を一部ご紹介します。
当センターの支援内容と支援を利用していただいた事業者様を、より多くのかたに知っていただければ幸いです。
※掲載されている内容は2020年1月現在の情報です。
支援概要
活用した支援内容
特定創業支援等事業「さっぽろ創業支援プラザ(窓口相談)」
経緯
池田氏は、高校時代に首のヘルニアを患い、通常医療では改善がみられず悩んでいた。その時に出会ったカイロプラクティックで快方に向かった経験から高校卒業後に渡米、米国の大学で6年間学び、その後6年間ヒューストンで、神経筋骨格系疾患専門のカイロプラクターとして診療にあたっていた。永住も考えたが、米国で学んだ知識と技術を日本で悩んでいる人たちのために生かしたいとの思いが募り、帰国しての開業を目指した。その際、国や札幌市等の補助制度を活用して円滑に起業することにチャレンジしようと決めた。制度の申請にあたっては、特定創業支援等事業の利用による申請が求められていることから、認定支援機関となる当センターへの相談に至った。海外在住のためマーケット調査や立地調査で来札する以外は、メールによるやり取りを中心にビジネスモデルの再考や申請計画書の見直しを助言しながら相談を継続してきた。2018年5月にスタートした相談は6カ月に亘った。当初目的とした国の「地域創造的起業補助金」申請のブラッシュアップは、札幌市の「ストック活用型商い創出事業」の活用まで広がり、両者の補助金採択を経て12月15日に開業となった。
現況
機能神経学を取り入れた手技・運動療法に基づく新たなタイプのリハビリ・トレーニングは、全国的にも珍しい事業と考えられる。経験に基づく丁寧な手技と運動指導で体調改善への効果を身近に感じてもらうことができる。まだ1年程度の稼働ではあるが利用者は増加傾向にあり、道外から訪れる利用者もいる。今後は脳しんとうやパーキンソン病など病気や障害のあるかた、高齢のかたにもできる安全な運動方法をより多くの人に知ってもらうことを目指している。
※機能神経学 … 米国で盛んな代替医療アプローチ。精密な検査を通して脳や身体の機能を把握し、脳科学に基づいたリハビリで様々な症状を改善する。
企業紹介
脳科学に基づく動作・歩行検診&リハビリ・トレーニング
- 業種 : その他の療術業 (カイロプラクティック・運動指導)
- 住所 : 中央区大通西16丁目1-10 ITCセンタービル3階 (地下鉄西18丁目駅5番出口より徒歩1分)
- 創業 : 2018年12月15日
- ホームページ等 : 機能神経カイロプラクティック(新規ウィンドウで開く)
機能評価
バランス・筋活動・動作・反応速度・タイミング・感覚・歩行データ等を「見える化」。体と脳の機能状態を詳細に把握し、一人一人に適した運動方法を提案。
手技療法
米国で培った安全な技術で、神経システムの正常化を促進。痛みや不快感を解消し、体のバランスを整え運動しやすい体づくりをサポート。
リハビリ・トレーニング
高齢者の運動器官の低下、アスリートの抱えるスポーツ障害や脳しんとう、慢性的な腰痛、頭痛などの不調の原因を体と脳の機能から追求。自宅でできる運動で根本的な機能改善をサポート。
代表 池田 奨 氏より
米国で働いている頃から、学んだ知識と技術をいつかは日本に持ち帰りたいという思いがありました。本事業は運動機能の「見える化」を実現させ科学的なアプローチを行うための最新鋭の機器が必要でした。そのため自己資金の他に資金が必要となり、国と札幌市の募集する補助金制度に応募するため支援センターに相談させて頂きました。米国と日本を行き来していたため、足を運べる回数は限られておりましたが、メールなどでも親切に対応して頂き、綿密な事業計画書・補助申請書を作成することができ、無事に希望していた補助金に採択につながり理想的な状態で開業することができました。